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2008/11/25

海外救援2008/11/25 バングラデシュサイクロン災害被災地からの高原看護師長の活動報告です。

現地で活動中の高原看護師長

現地で活動中の高原看護師長

人の絵に、よくある病気や怪我を書きこんでいくことで、字が書けない人も図案化して分かりやすい。また、発言の少ない女性も活発に意見を出せる。

人の絵に、よくある病気や怪我を書きこんでいくことで、字が書けない人も図案化して分かりやすい。また、発言の少ない女性も活発に意見を出せる。

平成19年11月に発生した大型サイクロン「シドゥル」は、バングラデシュに3,300人以上の死者、900名近い行方不明者、被災者は890万人以上もの甚大な被害を及ぼしました。

国際赤十字は、被災直後よりバングラデシュ赤新月社とともに力をあわせ救援物資の配布、移動診療チームの派遣、残存医療機関への医薬品の提供等の緊急支援を行いました。

日本赤十字社では、緊急に必要とされる生活物資として毛布、ビニールシート、水タンク、さらには食糧、衣類などの必要物資を被災者の皆さんに配布とともに、被災地に姫路赤十字病院の高原(たかはら)看護師長を災害があった翌月12月から現地に派遣し、巡回診療などの保健医療活動を行っています。

このたび、高原看護師長から被災地での活動報告がありましたのでご紹介いたします。


☆ 高原看護師長からの報告 ☆

今年に入り、被災地ではようやく支援内容が「緊急支援」から「復興支援」へと移行し、家屋の再建・修理、トイレ・給水設備の再建、生活・生計再建、心のケアをはじめ、私が担当する「地域に根ざした保健・救急法知識普及事業」として、バングラデシュ赤新月社の4つの被災県支部でボランティアの皆さんにトレーニング(救急法・ 参加型アプローチ) を実施中です。

被災村では、村落保健ボランティアを決めていただき、トレーニングで習った保健・救急法の知識・技術を村人たちと共有していきます。

トレーニングを受けたミトゥさん(写真左の赤いスカーフの女性)は、「被災者の皆さんの力になりたいと、最初は緊急物資配布を手伝ったりしましたけれど、時間が経った今、まだまだ大変な生活をされている中で、何をしてあげたらいいのか分からなかった・・・。このトレーニングを受けて、これからは保健ボランティアとして役に立てるのがうれしい。」と言ってくれました。

今は、このボランティアたちと共に 被災村に通い、村人が主体となって地図や人の絵を描くなどの手法を使い「どんな保健の問題があるんだろう。」「何ができるんだろう。」と話合うことができるように支援をしています。

写真のペンを持った女性ビティーさんは、「私の家族は貧乏だからよく病気になる。だからどんな病気が多いかはよく知っている。これまで村の会議などにはあまり参加させてもらったことなかったから、こんな機会に参加できてうれしい!」と、帰り際、私の手を握って離しませんでした。

テレビもなく娯楽の少ない村ですが、そのためか芸達者な人たちが多く、話し合いの途中で誰ともなく余興を求め始めると、必ず何人もがスクッと立ち上がり、歌や漫談を披露するのです(しかもダンス付きで)。時には、「日本の歌を唄って!」とせがまれることもあります。こんな雰囲気なので、講習を演劇や歌劇にして楽しく学べといいなと、ボランティア達と話しています。

色々な困難にぶつかり一進一退といったところですが、私たちの思いは、最終的には村人たちが自分たちで保健向上のため、自分たちで考え、実行し、少しでも下痢や肺炎などの病気にかからないように予防や早めの手当てが出来るようになっていただきたい。そして万が一の災害や事故の時には、外部の支援を待たなくても対応できるようになっていただきたいのです。そのためには、無理強いしては「自分たちで」の部分がなくなってしまうので、焦らず、じっくり共に歩んでいきたいと考えています。
どうか日本の皆さま、これからも長い目でご理解ご支援くださいませ。(高原美貴)



<お知らせ>
このような国際活動のための「海外たすけあい」義援金募集を今年もNHKと共同で12月1日から25日まで行います。皆さまの温かいご協力をお願いします。

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