No.8 Withコロナと赤十字 – 日本赤十字社 兵庫県支部

事務局長の窓

No.8 Withコロナと赤十字

2020年6月5日 掲載

日本赤十字社兵庫県支部事務局長 大久保博章

兵庫県でも緊急事態宣言が解除された。様々な業界に対する活動自粛も解除され、街には少しずつ賑わいが戻りつつある。しかし、新型コロナウイルスが無くなったわけでも、ワクチンが開発されたわけでもない。ましてや、我々みんなが抗体を持ったわけでもない。あくまで、おそるおそるの新型コロナウイルス感染症との共存生活の始まりである。

兵庫県支部もWithコロナを意識しつつ赤十字活動を再開している。5月の赤十字活動月間に十分活動できなかった分、一人でも多くの県民に赤十字が新型コロナ対応だけでなく、こんなときだからこそ、自然災害にも備えていることを知っていただくことが不可欠である。地区分区、赤十字奉仕団の皆様方とも一緒になって講習や防災セミナーも開催していかなければならない。

Withコロナのキーワードは非接触、オンライン。それなら、WEBを活用して新しいかたちで赤十字活動を推進していこう。幸いにも、支部職員のアイデアで、zoomを活用した青少年赤十字ミーティングや交流が始まっている。有功会や奉仕団の方々とも、オンラインでつながっていきたい。そうすれば、今までとは違った新たな交流ができるはずだ。救急法講習も人と人が触れ合うことに制限がある中、オンラインを使った実技指導にも取り組む予定である。

災害救護やボランティアについても、新しいルール、新しい常識にのっとって・・・。やれることはたくさんある。

阪神淡路大震災から25年が経過し、この間の取り組みで防災先進県を標榜してきた兵庫県と日赤兵庫県支部。折しも支部創立130周年を迎える記念すべき今年は、新型コロナウイルス感染症とともに歩み始める年となったが、感染症対応先進支部といわれるよう、新しい赤十字活動を進めていきたい。