No.19 赤十字大会中止は苦渋の決断です – 日本赤十字社 兵庫県支部

事務局長の窓

No.19 赤十字大会中止は苦渋の決断です

2020年11月25日 掲載

日本赤十字社兵庫県支部事務局長 大久保博章

今年8月に創設130年を迎えた、兵庫県支部。
これを記念して、11月30日(月)にポートピアホールで赤十字大会を開催すべく、準備を進めてきた。春以降、新型コロナウイルスの影響で、名誉副総裁の御臨席がかなわなくなり、他県支部の赤十字大会が軒並み中止となっても、兵庫県支部は他とは違うと職員一丸となって取り組んできた。

春の緊急事態宣言、夏の第2波とコロナ禍が広がる中にあっても、その都度、職員間で話し合い、「いかなる状況でも、人間のいのちと健康、尊厳を守る」という赤十字精神を考えたとき、このような時期にこそ開催することが赤十字だと考えてやってきた。


国歌斉唱は、心の中で。受付職員は2週間前から検温。最後のコーラス「あこがれの赤十字」はDVD。会場は、ひょうごスタイルによる感染対策をこれ以上ないほど万全にしていた。
そして大会を目前にした11月中旬。県内における新型コロナウイルス感染者が急拡大し、参加予定者から開催を危惧する声も寄せられ、欠席者も出てきたことから、直前になって大会を中止することとした。大会は高齢者や疾患を抱えられている方、郡部からの参加者も多く、誠に残念ではあるが妥当な判断であったと思っている。

しかしながら、大会での金色有功章、大臣表彰をはじめ各賞の受賞を楽しみにして頂いていた方々、時間を調整し、大会参加を予定頂いていた方々には、非常に申し訳なく思っている。
また、開催に向けて、会場準備、出席者調整、資料作成などに春先から取り組んでくれた事務局職員、関係者の方々にも感謝の言葉を伝えたい。

来年は、例年どおりの形で11月に県公館で赤十字有功章贈呈式として開催することとなる。その頃にはコロナ禍も落ち着き、多くの赤十字関係者が笑顔で出席いただけることを祈っている。