No.36 東京パラリンピックに感動しています – 日本赤十字社 兵庫県支部

事務局長の窓

No.36 東京パラリンピックに感動しています

2021年8月30日 掲載

日本赤十字社兵庫県支部事務局長 大久保博章


東京オリンピックが終わり、8月24日からパラリンピックが開催されている。オリンピックでの日本選手の活躍と感動が大きかっただけに、私自身、パラリンピックに対する期待はそれほどでもなかったが、いざ開会式。そのコンセプトはWE HAVE WINGS(私たちには翼がある)。国立競技場のピッチで繰り広げられた物語、13歳の少女演じる片翼の飛行機が空を飛ぼうと奮闘する姿に涙と感動を抑えることができなかった。

一括りにパラアスリートと言っても、一人ひとり、障害の程度も事情も違う。生まれつき障害がある選手もいれば、事故や病気で障がい者となった選手もいる。それでもすべての選手の表情が元気と明るさで満ち溢れていることが印象的である。競技の模様をテレビで観戦していると、オリンピック以上の感動をもたらしてくれる。水泳、陸上、車いすバスケット、卓球・・・・。どの競技でも、障害を感じさせず、信じられない態勢で躍動する選手たちを見ると、改めてパラアスリートの皆さんへの尊敬の念を感じずにはいられない。また、アスリートの競技を支える同伴者や介助者、そして支援者や企業の存在の重要さにも気づかされる。

今回の大会では、コロナの感染拡大により、多くの学校で観戦が見送られたが、やはり、テレビ観戦ではなく、ひとりでも多くの子供たちに生で競技を見て、パラリンピックの本来の意味を感じてほしいと思う。

兵庫県出身者も車いすテニスの上地結衣選手や競泳の山田拓朗選手、柔道の正木健人選手らに期待がかかる。

先に紹介したように、日本赤十字社も東京都支部を中心に競技会場内医務室への医療スタッフの派遣や、都内ラストマイル救護所等への救護班を派遣し、大会運営を支えている。
首都圏のみならず、全国で新型コロナウイルス感染者が爆発的に増加し、緊急事態宣言が出されている中での開催であるが、パラアスリートに最大限の応援の気持ちを送りたいと思う。