事務局長の窓

No.40 今年も看護専門学校戴帽式に出席しました

2021年11月1日 掲載

日本赤十字社兵庫県支部事務局長 大久保博章

10月29日、姫路赤十字看護専門学校第123回生戴帽式が挙行された。
私も支部長告辞を述べるべく出席した。

入学から半年、基礎学習を終え、初めての病院実習に臨む直前に、看護師としての職業意識を高め、その責任の重さを自覚させるための儀式である。昨年と同じく、市長や看護協会代表、地域の方々などの来賓と保護者の参列はなしの簡素な戴帽式である。保護者には後日、DVDで式典の模様をお伝えするらしい。

学校長でもある姫路赤十字病院長は「看護師に必要なのは、共感する力と考える力。これはAIロボットには取って代われないものである。2つの力を磨くべく研鑽してほしい」と挨拶された。確かに、技術の進歩により、近い将来、手術や治療は医者に代わってAIロボットが行うことになるかもしれないけれど、患者に寄り添い、共感することは看護師でないとできないのではないかと思う。言葉を受け止める学生の表情からは、自覚と責任感に溢れた緊張感と、これからの実習に臨む意気込みが感じられる。

戴帽式では、ナースキャップをつけてもらった学生がナイチンゲール像から灯りを受け取り、そのキャンドルの灯りの中でナイチンゲール誓詞を朗読した。私自身、式典は今回が4回目であるが、何度出席しても感動する場面である。

ナイチンゲールがクリミア戦争で夜間もランプの灯りを頼りに患者から患者へと見守り続けたことに由来すると聞くと、その感動が倍加する。

近年、戴帽式を行わない学校も多いと聞くが、少なくとも姫路赤十字看護専門学校の歴史と伝統あるこの行事は続いていくのだろう。
式典終了後、いつものように参加者全員で記念撮影。その時初めてマスクを外し、緊張が笑顔に変わった学生の中に、ナイチンゲール精神が息づくのを感じた。