No.49 赤十字救護員に辞令交付を行いました – 日本赤十字社 兵庫県支部

事務局長の窓

No.49 赤十字救護員に辞令交付を行いました

2022年5月11日 掲載

日本赤十字社兵庫県支部事務局長 大久保博章


まだまだ収束の気配の見えない新型コロナウイルス感染症。ゴールデンウイークがあけ、また感染者が増えてきたとの報道に、ため息がでてしまう。
それでも、どんな状況下であっても、赤十字活動は続けなければならない。今年の梅雨はどうなのか、まだ予測はつかないけれど、沖縄地方はもう梅雨入りしたらしいから、関西もいつものとおり、あと1月もすれば梅雨入りとなり、また大雨が降ることも覚悟しておかなければならない。

支部では、自然災害に備えて、5月中旬に各病院に出向き、赤十字救護員の辞令交付を施設単位で行っている。災害時に派遣する救護班は基本6名、医師1名、看護師3名、主事2名となっており、病院ごとに、姫路8班、多可2班、神戸5班を編成している。これらの要員として、令和4年度も302名(うち新規35名)の職員が登録されている。

5月10日には姫路病院の救護員になる職員に辞令交付を行った。参加者全員、赤十字の救護服。私自身も久しぶりに救護服を着て、身の引き締まる思いで、「ウクライナでは、国際赤十字が命がけで活動している。我々ができることは限られているが、人道危機に心寄せ合い、活動していきたい。私たち赤十字は、新型コロナ感染症対応についても、信頼を得てきたことを心に刻みつつ、自然災害に対しても、感染対策を万全にして、その使命と責任を果たしてほしい。」と挨拶をした。

コロナの影響で多忙を極める病院現場の中で救護員になるのは、高い使命感の表れである。感謝と期待を込めて一人ひとりに辞令を手渡した。

今年は、5月31日に主事研修、6月4日に救護員研修を三木の支援センターで実施し、6月18日には奈良県で第4ブロック(近畿)合同防災訓練に参加し、経験を積んで本番に備えてもらう予定である。

ここ数年、県内では大きな災害は起きていないが、地球温暖化による線状降水帯が頻繁に発生するようになったとの情報もあり、いつ救護班の派遣が必要となる時が来るかもしれない。
新しく救護員に任命された職員には、この辞令交付を第一歩として、しっかりと研修、訓練に励み、いざ本番に備えてほしい。