No.63 トルコ・シリア地震救援金をいただきました – 日本赤十字社 兵庫県支部

事務局長の窓

No.63 トルコ・シリア地震救援金をいただきました

2023年3月29日 掲載

事務局長 大久保博章

2月6日早朝、トルコ東南部のシリアとの国境付近を震源とする地震が発生してから、まもなく2か月。この地震とその余震により、5万人を超える方が亡くなり、多数の人が家を失い、公共インフラ、道路通信網にも甚大な被害が出ている。
今、被災地はどんな状況なのか、避難所はちゃんと運営されているのか、水、食料は足りているのか、被災された方々の日々の生活が気にかかる毎日である。

そんな中、トルコ・シリア地震救援金をいただく機会が2度あった。

1回目は3月19日(日)の神戸市総合運動公園球技場。ラグビーのコベルコ神戸スティーラーズの選手が、2月に行われた試合で、ゲートに立ち、来場者に呼び掛けていただいた救援金である。試合終了後にグラウンドで、福本チームディレクターからいただいた。
試合は、スティーラーズが快勝、ラグビーファンの方々が神戸スティーラーズを応援するだけでなく、その何倍もトルコ・シリアの被災者の方々を応援いただいている気持ちが伝わってきた。

2回目は、3月27日(月)の兵庫県支部大会議室。南あわじ市の広田中学校と南淡中学校の生徒4名が、校内でトルコ・シリア地震の募金活動を行った募金箱を支部に届けてくれた。阪神・淡路大震災のお礼の気持ちと被災者の方々への一日も早い復興を願って集めてくれたものである。

これらいただいた救援金は、国際赤十字赤新月社連盟および赤十字国際委員会の緊急救援アピール等に対する資金援助、被災地トルコ赤新月社並びにシリア赤新月社による救援活動・復興支援、日本赤十字社による救護・復興支援等に使われる。

日本は、桜の季節を迎え、WBCの優勝に沸き立ち、その余韻に浸っている。時折、ウクライナの戦況の報道はあっても、トルコ・シリアの惨状を伝える報道は、極めて限定的である。 あの阪神・淡路大震災から28年。あの時も被災地以外はこんな状況だったのかなあと思ったりもするが、そのような中でも、トルコ・シリアの被災者の方々に寄り添う多くの県民がいることを心に刻み、赤十字活動を続けていこうと思う。