No.65 支部災害対策本部研修を行いました – 日本赤十字社 兵庫県支部

事務局長の窓

No.65 支部災害対策本部研修を行いました

2023年4月27日 掲載

事務局長 大久保博章

4月になり支部事務局も退職・異動に伴い、新しい体制となった。新しいメンバーで、新しい業務に取り組むのは、毎年のことながら、何かしら心弾むものである。そのような時期に一番気をつけなければならないのは、災害対応。異動はもちろん、同一所属であっても上司や部下、担当が変わり、仕事に慣れつつあるところである。そんな時に大災害が発生すると、本来業務の見通しに不安を抱えつつ、最優先で災害対応に当たらなければならない。しかし、自分がどのような役割を担うのかを認識するまでに至っていないことが多い。

私の経験でも、今から7年前、県の防災監に就任して、わずか2週間後に熊本地震が発生し、被災地支援の陣頭指揮をとることになった。災害を支援する立場であったので、少しばかり心に余裕があり、一定の対応ができたと思っているが、これが被災当事者であったら、迅速な対応ができたかというと、甚だ疑問である。

そういう意味で、ゴールデンウイークを控えての4月26日、災害発生時の個々の役割を確認するための研修を行った。

最近、南海トラフ地震のことがマスコミでも取り上げられることが多いが、発生確率は日々高まっていることは間違いない。

いざ、災害発生。その時に我々は、的確に対応できるのか、何をすべきかを認識しているのかを確認する研修である。

研修は、勤務時間中に南海トラフ地震が発生したとの想定の下、自分自身を守る行動をとった後、初期対応としての庁舎・職員の安全確認、災害対策本部の設置、情報収集、どこの関係機関と連絡・協議をするのか、衛星電話を始めとする災害システムの使い方等について確認した。

職員には私から、「災害時には、非常に忙しい職員と、なにをやったらいいのかわからず、ただいるだけの職員が出てしまう。そのようなことにならないよう一人一人が、自分のやるべきことを日頃から認識して全員で災害対応できるようにしたい」と訓示した。

今年は6月に4ブロックの救護訓練が三木市で、9月には県の合同防災対策訓練が丹波市、第8管区海上保安本部との合同訓練が舞鶴市で行われる。これら実動訓練に加え、支部における災害対策本部研修も定期的に実施し、いざという時に備えたい。