No.80 6年間お世話になりました  – 日本赤十字社 兵庫県支部

事務局長の窓

No.80 6年間お世話になりました 

2024年3月18日 掲載

事務局長 大久保博章

私の任期も終わり近づいた。昨年12月に65歳の誕生日を迎え、本年3月末をもって定年退職となる。

兵庫県を退職し、日赤兵庫県支部の事務局長に就任して以来6年。アッという間であった。

この「事務局長の窓」も今回で80回になる。この間、様々なことがあったが、何よりもコロナに見舞われたことが大きい。

就任2年目の冬、中国からの新型感染症が日本にも伝播し、県内でも感染者が確認。時同じくして、横浜港に入港したダイヤモンドプリンセス号で感染が拡大した。その対応のため、兵庫県支部からも医師と主事を派遣した。私はちょうどその時期、有休をとって、何十年かぶりのスキーに北海道へ行く予定をしていたが、急遽キャンセル。彼らを見送り、出迎え、船内の悲壮な状況の報告を受けたことが、今となっては懐かしい。

これ以降のコロナ対応といい、今年の能登半島地震といい、有事の際には、命がけで被災地に率先して救護活動に行ってくれる職員を持てたことは本当に誇らしく思う。

3月に入って、地区赤十字奉仕団委員長会や兵庫県日赤有功会理事会、青少年赤十字協議会役員会と重要な会議が続くが、その最後に、お世話になった皆様にお礼の挨拶をしている。

6年前は、赤十字のことを殆ど知らなかった私が、今では「ああ、赤十字の大久保さん」といわれるようになったことも自分自身驚きではあるが、県行政では経験できなかったことを経験でき、県行政とは違った形での地域貢献できたことに感謝の気持ちでいっぱいである。

4月からは、一県民として、そして応援団として、赤十字にかかわっていこうと思っている。

赤十字を応援していただいている皆さん、赤十字関係者の皆さん、この6年間、本当にお世話になりました。ありがとうございました。