2025年5月1日 掲載
事務局長 生安 衛
5月に入りまして、緑のまぶしい季節となりました。早苗月、田草月、草月などと言われるように、生命の息吹や緑を感じさせる月になりました。
5月1日は「日本赤十字社の創立記念日」、5月8日は赤十字創始者アンリー・デュナン生誕の日「世界赤十字デー」であり、そして、5月は「赤十字運動月間」です。
今年の赤十字運動月間は、世界から人が集まる、大阪・関西万博が開催され、日赤としても「国際赤十字・赤新月運動館」を出展しておりますので、万博を舞台にした広報などを中心にして、赤十字活動の周知や理解を求めていきたいと考えております。
(国際赤十字・赤新月運動館のスタート)
現在、日本赤十字社のパビリオン「国際赤十字・赤新月運動館」では、連日、多くの方々にご来館いただいております。
今回の万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」であり、赤十字にとって、「いのち」というテーマは人道につながるものであり、そういう意味で、今回の万博での出展は赤十字思想の普及にふさわしい舞台になると考えています。
この赤十字パビリオンをご来館いただいたでしょうか。このパビリオンではスペースを3つに分けて、1回あたり25人が約30分かけて、人道の大切さを体感いただいております。来館者の反応はおおむね良好であると感じています。
ゾーン1では、世界中の人々の平穏な日常を空間全体で演出し、ゾーン2への導入部分としての役割を果たしています。ゾーン2では、災害・紛争で突如として理不尽に日常を奪われる人道危機の厳しい現実を、体験者のリアルな証言とともに、映像や音響で演出するドームシアターで経験され、涙を拭う方や拍手を送っていただく方もおられます。ゾーン3では、感じた想いを幅8メートルの大型スクリーンに投稿できますので、自分のメッセージを背景に記念撮影をされる方々も見受けられます。
開幕2週間を過ぎましたが、2万人の方々にご来場いただき、5,000件のコメントをいただくなど、赤十字活動への理解・共感を深めていただきました。ありがとうございます。
当支部としても、この5月の赤十字月間に、さらに多くの方々にご来場いただくよう、呼びかけなどを強くしたいと考えております。
<日赤特設ウェブサイト>
<SNS「赤十字万博2025」>
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(大阪・関西万博での「世界赤十字・赤新月デー」の開催)
さきほど申し上げましたが、5月8日は、「世界赤十字デー」であり、災害・紛争などで、人道の実現のために努めている赤十字の活動を発信する国際記念日であります。
そのため、国際赤十字・赤新月運動のスペシャルデーとして、5月8日(木)の午前11時から1時間、EXPOナショナルデーホール「レイガーデン」にて、世界赤十字デーにあわせたステージを行います。このイベントの予約は必要ございません。
プログラムは、国際赤十字・赤新月運動等の日赤関係者やボランティア、一般の方々が集まり、赤十字活動の重要性を改めて確認する公式式典のあと、公式催事として、早稲田大阪高等学校の約70名の「ウィンドバンド」によるマーチングバンド演奏が行われます。曲目は、万博テーマソング「この地球の続きを」のほか「メリーポピンズ」「ドレミの歌」などが予定されています。
そして、中盤に差し掛かった頃、阪神・淡路大震災の復興の歌と言われている「しあわせ運べるように」を作詞・作曲された、神戸親和大学教授の臼井 真先生が登場されて、指揮を務められ、合唱が行われます。臼井先生のインタビューも予定されており、「しあわせ運べるように」が生まれた背景や阪神・淡路大震災30年を迎えた思いが世界へ届けられます。
震災後30年がたち、この曲が歌い継がれ、我々が歩んできた復興を、国内外の方々に向けて力強く発信することで、出展スローガンの「人間を救うのは、人間だ。~The Power of Humanity~」が多くの来場者に共感いただけるものと期待しています。
<5月8日のスペシャルデーに「世界赤十字・赤新月デー」を開催!>
https://expo2025.jrc.or.jp/news/2025/03-05-6npzll1zqtx2/?id=1

併せまして、5月4日(日)~10日(土)の1週間は「国際赤十字・赤新月運動イベント期間(通称:赤十字ウイーク)」とし、万博会場で、リアルとバーチャルの特別プログラムが実施する予定であります。
例えば、緊急時の災害医療におけるゼロ・エミッションをテーマに、次世代テントの体験、再生可能エネルギーを利用した発電、イノベーティブな水循環システム、心を治すリハビリ化粧、癒しのあざらしロボット「パロ」の展示、バーチャル防災空間(災育ランド)などが体験できます。
また、今年はムーミン生誕80周年ということで、赤十字の人道支援活動パートナーの一つであるムーミンに関する製品のイベントを開催することも予定しています。
<【大阪・関西万博】 5月4日~10日「赤十字ウイーク」>
https://www.jrc.or.jp/about/publication/news/20250403_046349.html
(赤十字運動月間でのさらなる発信)
昨年から、日赤が現場で活動していることを知っていただくために、「赤十字は、動いている」をテーマにしたテレビコマーシャルなどの広報を展開してきました。今年は2年目となります。
令和7年は、2年後に日本赤十字社創設150年を迎えることから、「唯一無二の歴史と総合力」をスローガンに、日赤の築いてきた歴史と、職員・ボランティア・青少年赤十字の生徒・学生の皆さまを主役にした広報を図っていきます。
昨年、日本赤十字社の多様な職員の姿やその想いを伝えるために、赤十字職員の現地活動映像と上白石萌音さんの語り、シンガーソングライターのUru(うる)さんが創作された曲をBGMとしたテレビコマーシャルや動画は、好評を博しました。
今年は、この動画等に加えて、上白石萌音さんの語りで、日赤の災害救護活動などの歴史が伝えられる動画・テレビコマーシャルを予定しております。是非、ご覧いただければと思います。
その他、ポスター・広報紙・各事業などで盛り上げるとともに、明石海峡大橋・人と防災未来センターでレッドライトアップをしていただく予定でもあります。
5月の「赤十字運動月間」に、日本赤十字社として、様々な広報活動を行うことで、皆さまへ赤十字事業をご紹介するとともに、ご理解やご支援をお願いしてまいります。
<赤十字は、動いてる!>
https://www.youtube.com/user/JapaneseRedCrossPR/featured

