1995年1月17日発生 阪神・淡路大震災での災害救護活動 – 日本赤十字社 兵庫県支部

災害救護・国際活動報告1995年1月17日発生 阪神・淡路大震災での災害救護活動

2004年1月17日 掲載

被害の状況

平成7年(1995年)1月17日午前5時46分、兵庫県淡路島北部を震源地とするマグニチュード7.3の地震が、神戸市をはじめその周辺地域及び淡路島北部を襲いました。
 各地に大きな被害をもたらしたこの地震では、死者約6千人、被災者80万人と多くの方々が被害に見舞われました。

兵庫県内の被害状況

死者数  6,402名
負傷者数  40,092名
行方不明者数  3名
家屋被害(全半焼壊) 248,412棟、448,930世帯

倒壊した阪神高速道路
神戸赤十字病院でも多くの負傷者が運び込まれました。

日本赤十字社の活動

日本赤十字社では、震災発生とともに直ちに救護活動を行いました。
 北海道から沖縄までの日本赤十字社各支部から延べ約6,000人にも及ぶ医療救護員を各地の被災地へ派遣し、避難所などで活動を行いました。

この災害では、ボランティアの皆さんが大活躍され、交通整理や救援物資の荷降ろし、さらには被災者の方々への配分など幅広い活動にあたりました。

また、義援金の受付窓口には、全国から260万件、1千億円を超える記録的な善意が寄せられたほか、20を超える姉妹赤十字社からも多額の救援金が寄せられました。

日本赤十字社では、この災害をひとつの教訓として、一層の災害救護体制の充実を図っています。

救護活動の記録

  • (1)医療救護班の派遣
    延べ981個班(延べ5,959人)
  • (2)負傷者の救護
    約40,000人
  • (3)被災者への救援物資の配分
    約420,000点
    → 毛布 83,525枚
    日用品セット 66,027個
    お見舞い品セット 10,953個
    電気ジャーポット 38,350個 など
  • (4)活動した防災ボランティア数
    延べ1,898人
  • (5)物資搬送スタッフ
    延べ1,538人
  • (6)災害義援金(日赤受付額)
    1,027億円
  • (7)その他
    こころの相談電話、血液の供給などを行いました。
避難所での診療活動
自衛隊と赤十字救護班の連携による負傷者の搬送
バイクボランティアの皆さんによる支援活動
赤十字奉仕団の皆さんによる炊出し
被災地へ皇后陛下が慰問