12/01 創立125周年記念兵庫県赤十字大会を開催(2) – 日本赤十字社 兵庫県支部

災害救護・国際活動報告12/01 創立125周年記念兵庫県赤十字大会を開催(2)

2015年12月1日 掲載

続いて、日本赤十字社名誉副総裁秋篠宮妃殿下からおことばを賜りました。

「本日、支部創立百二十五周年記念兵庫県赤十字大会が開催され、日頃より赤十字の活動に携わっておられる皆さまとお会いできましたことを、大変うれしく思います。
赤十字は、これまで国際的な強い絆で結ばれ、人道・博愛の立場から世界各地で活動を続けてきました。
日本においても、多くの人々の尽力により、日本赤十字社がその大事な使命を果たしてきたことを、大変心強く思います。
今年、兵庫県支部は百二十五周年を迎えました。
創立以来、兵庫県支部の活動が着実な歩みを続けていることは誠に喜ばしく、日頃より惜しみないご協力いただいている皆さまに、心から敬意を表します。
阪神・淡路大震災においては、兵庫県支部が中心となって災害救護活動や赤十字奉仕団によるボランティア活動などに、懸命に取り組まれました。
それから20年が経過した今年、改めて当時の深い悲しみに思いをいたしますとともに、皆さまのご活動に感謝いたします。
今日、自然災害や紛争などが各地で起こり、世界の多くの人々が人道的な支援を必要としています。
また、国内においても、被災者への適切な支援や、質の高い安全な医療の提供が求められています。
そうした中、兵庫県支部においては、シリアから多くの難民が流入している隣国ヨルダンへの看護師の派遣や、国内における広域災害に備えた防災・減災活動など、国の内外において積極的な取り組みが行われていると伺っています。
赤十字に寄せられる期待と要請は、今後ますます高まってくると思われます。
皆さまが、これまでにも増して、赤十字の尊い使命を胸に、より一層力強い活動を進められることを願ってやみません。」

日本赤十字社名誉副総裁 秋篠宮妃殿下おことば

厳かな雰囲気の中、続いて赤十字活動に対して顕著な功績のあった個人、法人及び団体の皆さまに、妃殿下から日本赤十字社金色有功章と銀色有功章が授与されました。
また、日本赤十字社の大塚副社長からは日本赤十字社社長感謝状が、井戸兵庫県支部長からは社業功労者感謝状・兵庫県支部長表彰状及び感謝状が贈呈されるとともに、井戸兵庫県知事から紺綬褒章、厚生労働大臣感謝状が伝達されました。

赤十字活動に顕著な功績があった方々への表彰

贈呈式を滞りなく終えると、宝塚市立山手台小学校6年生の山中さん、浮田さん、畦森さんから実践活動報告「他人のためにとチャレンジし、結局は自分のために!」を発表いただきました。
宝塚市立山手台小学校は創立22年と比較的新しい学校で、昨年度の6年生が最後となる小学校生活で「何か成し遂げたい」とつぶやいたことがきっかけとなり青少年赤十字加盟校としての活動が始まりました。
「何か他人の役に立つことをしよう!」と募金活動や、東日本大震災の被災者の方々のためにとフリーマーケットの企画運営など、さまざまな活動を考え、取り組んでいます。
地域の方々の評価も高く、喜びや達成感を味わっていますとの発表に大きな拍手が沸きおこりました。

宝塚市山手台小学校の皆さんによる実践活動報告

その後、姫路赤十字看護専門学校の皆さんによる「あこがれの赤十字」の合唱をもって式典が締めくくられ、神戸市立須磨翔風高等学校の和太鼓部の皆さんによる記念公演を披露いただきました。
演目は「蒼天」と「聡明」。
和太鼓部は、過去3年全国大会に出場されるほどの卓越した技量をもち、各種演奏会への積極的な参加をはじめ、被災者支援のため東日本大震災被災地への訪問や福祉施設への訪問、さらには地域行事への参加など地域福祉活動やボランティア活動にも精力的に取り組んでいます。
いざ演奏が始まると、体の奥まで伝わる和太鼓の大きな響きと部員の皆さんのパフォーマンスに誰しもが圧倒され、魅了されていました。

姫路赤十字看護専門学校の皆さんによる合唱
須磨翔風高等学校和太鼓部の皆さんによる記念公演

125年にわたり、多くの関係の皆さまのご支援とご協力によって支えられてきた赤十字活動。
「わたしたちは、苦しんでいる人を救いたいという思いを結集し、いかなる状況下でも、人間のいのちと健康、尊厳を守ります。」という日本赤十字社の使命に基づき、多くの皆さまの期待と要請に応えることができるよう取り組んでまいります。
これまでも、これからも。みなさまとともに。
引き続き赤十字活動への皆さまの温かいご支援ご協力をよろしくお願い申しあげます。

125周年記念ロゴマーク