No.25 2020年赤十字手帳 – 日本赤十字社 兵庫県支部

事務局長の窓

No.25 2020年赤十字手帳

2021年2月26日 掲載

日本赤十字社兵庫県支部事務局長 大久保博章

3年前に赤十字に就職以来、赤十字手帳を使っている。厚さ8ミリ、白い表紙の左上に赤十字マーク、右下に2021とあるだけのシンプルな手帳である。毎年日赤有功会の方々にお届けしており、私自身も有功会の一員として提供され、使用している。

昨年の手帳を見ると、2月23日から27日まで職員をダイヤモンドプリンセス号に派遣とある。何もなければ、休暇をとって30年ぶりのスキーに行こうと計画していた時期でもあった。本社の要請からわずか数日で、未知のウイルスとの戦いの場でもある旅客船に、自ら進んで行ってくれた職員に改めて感謝したい。派遣から戻った職員から互いにマスクをして状況報告を受け、2週間の自宅待機を命令してから、早一年。社会全体も赤十字も、そして自分の身の回りもコロナ一色の毎日であった。

今、支部では、「ひょうごの赤十字この1年」という動画を作成中である。
毎年、この時期に1年間の活動を集めた動画を作成し、新年度の評議員会や地区分区の説明会、奉仕団等の研修会などに使用している。兵庫県支部の活動を15分間で知っていただくための貴重な資料である。

本来、今年度の動画の内容は、130周年記念式典をメインに、近畿ブロックの救護訓練や神戸まつりのパレード、青少年リーダーシップ・トレーニング・センターや1.17の奉仕団による炊き出しなど例年行っている活動を取り込む予定であったが、すべて中止になった。それでも、コロナ対策を講じた上で実施した救護訓練やWEBを活用した奉仕団研修会や青少年活動を中心に、コロナ禍で必死に頑張る赤十字病院と多くの方々からの感謝の言葉も取り入れた盛りだくさんの内容になっている。
担当者に言わせると、様々なイベントが中止になり動画撮影の機会が少なくて苦労したとのことであるが、何枚かの写真を組み合わせ、わかり易いナレーションと音楽を流すことで対応しているそうだ。

「赤十字はコロナに負けずに頑張りました」と発信できる動画(DVD)を見て、これからも赤十字を応援しようという活動の輪が広がっていくことを期待している。