No.30 令和2年度決算がまとまりました – 日本赤十字社 兵庫県支部

事務局長の窓

No.30 令和2年度決算がまとまりました

2021年4月28日 掲載

日本赤十字社兵庫県支部事務局長 大久保博章

令和2年度は、兵庫県支部の事業もコロナに翻弄されたが、何とか決算がまとまった。今後、本社のチェックを受けたのち、6月中旬の評議員会で承認をいただくことになる。

歳入は、地区分区における活動自粛、景気の低迷などから目標としていた5億円の活動資金が確保できるか心配されたが、県民の皆様から、コロナ対応で赤十字は頑張っているとの評価をいただき、目標を大幅に上回る金額を確保することができた。

一方、歳出は、相次ぐ事業の中止、オンラインの導入による出張や会議の削減などにより、事業費は大幅に減額となった。しかしながら、コロナ禍でも講習や会議、奉仕団活動ができるよう、パソコンやWEBカメラ、電子黒板やZOOM契約等のDX関連に予算を執行した。また救護活動における感染症対策として防護服、マスク、消毒液の整備も行った。

さらに、コロナ禍で厳しい状況にある県下3病院への助成、血液センターの献血確保への支援、さらには、県内保育園への救急箱の寄贈も行い、残額は、今後の備えとして、災害等資金に積み立てることとした。
この結果、令和2年度は、通常年度よりも、事業費は減額となったが、少なくとも、今後のウイズコロナの時代における自然災害に対応できる準備ができたのではないかと考えている。

4月に入り、3度目の緊急事態宣言が出されるなど、令和3年度も厳しい状況が予想されるが、昨年度の経験を踏まえ、感染防止に最大限注意を払いながら、効率的な予算執行に努めていきたい。




(前回のクイズの答え)

「マゴコロ」です。

コロの子のココロの子、すなわちコロの孫です。

日赤兵庫県支部は、毎年「ひょうご安全の日1.17のつどい」に参加しています。発災後は、多くの方が極寒の避難所で、温かいご飯にもなかなかありつけない不自由な暮らしを余儀なくされました。そこで震災時に炊き出しを経験された団員を含む兵庫県赤十字奉仕団の皆さんが、災害時に素早く対応できるよう訓練も兼ね、野菜たっぷりの豚汁約600食を炊き出し、「赤十字まごころサービス」として来場者に提供しています。