No.54 兵庫県・播磨広域合同防災訓練に参加しました。 – 日本赤十字社 兵庫県支部

事務局長の窓

No.54 兵庫県・播磨広域合同防災訓練に参加しました。

2022年9月9日 掲載

日本赤十字社兵庫県支部事務局長 大久保博章

9月4日(日)、令和4年度兵庫県・播磨広域合同防災訓練が多可町で行われた。
例年9月の第1日曜日に、県下各地域持ち回りで開催されているもので、今年は、東播磨・北播磨地域での訓練である。山崎断層を震源とする地震と土砂崩れを想定し、多可町中央公園グラウンドと健康福祉センターをメイン会場に、三木市の兵庫県広域防災センターや加古川市の東播磨港等を結んでの実働訓練となった。

当初は、多可赤十字病院をはじめ、姫路、神戸の各病院からも救護班を出して、救護テントを張って、トリアージ・救護訓練を行う予定であった。しかしながら、新型コロナ感染症第7波が収まらず、各病院も医療体制がひっ迫していることもあり、残念ながら救護班の参加は見合わせることとなった。また、東播磨、北播磨の公立病院、消防署も参加を見合わせたため、例年に比べ、訓練内容が限定されたものとなったことは残念である。

それでも、警察、自衛隊、地元消防団、ボランティア等約80機関による倒壊家屋等からの救出救助訓練や重傷者広域搬送訓練、ドローンの活用による被害調査、食料・医薬品搬送、避難所の設置・運営などに約1000人が参加する大規模な訓練となった。

兵庫県支部からは神戸病院の医師が、健康福祉センターで行われた避難所の設置運営訓練においてコーディネーターとして、衛生指導を実施した。また、物資搬送訓練として、支部職員が多可病院横にある支部倉庫から、多可町役場の要請により、地元消防団と協力して、健康福祉センターに毛布や緊急・安眠セットを搬送しその手順の確認を行うなど、日赤としての災害時の最低限の役割を確認することはできたのではないかと考えている。

9月は、台風の季節。折から台風11号が接近する中での訓練であった。今後、地震、台風、大雨など、どのような災害発生時にでも、迅速かつ適切に行動できるよう訓練を重ねていきたい。