No.71 リーダーシップ・トレーニングセンターを開催しました – 日本赤十字社 兵庫県支部

事務局長の窓

No.71 リーダーシップ・トレーニングセンターを開催しました

2023年8月10日 掲載

事務局長 大久保博章

8月8日と9日の2日間、三木市にある兵庫県広域防災センター内において、青少年赤十字リーダーシップ・トレーニングセンター(略称:トレセン)を開催した。

 参加者は、県下の中高校生40名と指導者の先生方11名にボランティアやスタッフを加え、総勢68名。以前は、明石や六甲山の研修施設で2泊3日の日程で実施していたが、新型コロナ感染症の影響で3年間休止をよぎなくされていたもので、実に4年振りの開催となった。

 トレセンは、青少年赤十字活動・生徒会活動の中核となる生徒リーダーを養成することを目的として、毎年、夏休み期間中に開催している。

 トレセンでは、自主的に行動する習慣を身に着けるため、日程は全て合図なしに進行し、チャイムも号令もない生活を送ることとなる。

 また自分の考えを持ち、それを行動に表すことを身につけるために、例えば人権について、お互いの考えや疑問、反省などを自由に話し合ってもらい、スタッフから助言をもらう時間も多く設けている。

 開会にあたり私から、「この2日間、一人でも多くの方と話をして、自分の考えをぶつけ合ってください。結論はないかもしれないけれど、自分が他の人のために何ができるのかを考え、新しい自分を見つけてください。明日の終了時には、しゃべりすぎて声がガラガラになっていることを期待します」と挨拶した。

 

 今年のトレセンは、初めての試みとして、救急法の競技大会も実施した。 1日目の夜に救急法の講習の時間を設け、2日目にホームルーム対抗で胸骨圧迫部門と三角巾の本結び部門の2種目でスピードと正確性を競う大会。飛び交う歓声と拍手の中で競技する生徒たちを見ると、ホームルームの絆が強くなり、開会式の時とは人が変わったように行動していることに驚きと合わせて感動を覚える。

 さてこの2日間で40名全員が「気づき、考え、実行する」ことを、体全体で感じとり、以前よりも積極的に行動する新たな自分を発見できただろうか。

トレセン終了後、参加者にはQRコードを使って、アンケートを取るようにしているが、どのような回答が返ってくるのか楽しみだ。